トラブル集

FD3Sトラブル集

大切に愛車を乗っていても年数が経つと各部に劣化や故障が出てきます。
ここではRX-7(FD3S)を例に挙げ、RX-7に特に多いトラブルを紹介します。

 

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Ⅰ.オイル漏れ

 エンジンからの出力をタイヤに伝える駆動系。特に変速機やデフは車両が走行する上で大きな役割を担っています。
 ギアオイルはギアやベアリング類が金属同士直接の接触を防ぎ、機構を保護しています。
 エンジンオイルと違い、ギアオイルはレベルゲージを持たない機構が多い為、オイル漏れに気づかないと大きな出費につながることもあります。
 ここでは、MT、デフに多いトラブルを紹介します。

  1.MT ミッドオイルシールからのオイル漏れ
 プロペラシャフトにつながるMT最後端でオイルの漏れ防いでいるのがミッドオイルシールです。
 長年の使用により、オイルシールに劣化や摩耗が生じオイルが漏れだします。ここからオイルが漏れることにより、
 MTオイルが空になるということは少ないですが下に通っているマフラーにオイルが付きトラブルとなることもあります。

  作業の目安 : ¥ 15,500-
 推奨同時作業:PPFの交換、触媒、マフラー交換、他

  2.デフオイル漏れ
  デフにもMTと同様にプロペラシャフト、ドライブシャフトのかく継ぎ目にオイルシールが設定されています。
 また、デフカバーの継ぎ目からのオイル漏れにも要注意です。デフカバーからの漏れが有った場合、修理にはデフケースを降ろす必要があります。
デフオイル容量は他オイルに比べて比較的少ないので漏れを放置すると大きなトラブルにつながることも。
早めの修理をしましょう。

  作業の目安 : ¥48,000-(オイルシール類の交換含む)
  推奨同時作業: LSD交換、デフマウントの交換、PPF交換、フューエルフィルター交換、他

 

 


Ⅱ.PPF亀裂、割れ

ミッションマウントを持たないFD3Sはミッションとデフをパワープラントフレーム(PPF)で繋いでいます。
 その為、PPFには大きな負荷が掛かっています。
 サーキットなどのハードな走行を行ったり、チューニングにより馬力を上げている車両は特に注意が必要です。

 1.PPF亀裂、割れ
  急加速、原則時にシフトノブが暴れたり、ギア抜けすることは無いですか??
  長年のしようによりPPFに亀裂や割れが発生するとエンジンの入出力に合せてPPFが動き異音や操作性の悪化を招きます。
  オートクラフトでは、ハードユーザーに向けた強化品も発売しています。
  純正ベースの車両でも強化品を装着することでトラブルを予防することができます。

  作業の目安 : ¥46,000-(強化PPF使用)
  推奨同時作業:MTミッドオイルシール、デフフランジオイルシールの交換、触媒、マフラー交換


Ⅳ.始動不良

ロータリーエンジン車両に多い始動トラブルを紹介します。原因は多岐にわたりますがここでは
 エンジンの稼働条件となる3原則「圧縮」「混合気」「点火」に絞り、事例を紹介します。

  1.圧縮低下

 走行距離、走行状況、オイル選び。様々な要因でエンジンの圧縮は変わります。
 極度に圧縮の落ちたエンジンだと始動性に難が出てきます。
 定期的に圧縮も測定し、エンジンの状態を把握しましょう。
  ※O/H推奨圧縮値 各燃焼室圧縮比 7.0以下
           前後ローター差 1.0以上
           各燃焼室差   1.5以上

  作業目安  :¥5,000~(エンジンコンプレッション測定)
  推奨同時作業:プラグ交換

  2.燃料系

 エンジン内に燃料を噴射し混合気を作り出すインジェクタ。ECUからの信号で適切な量のガソリンを噴霧しています。
 長年の使用によりインジェクタの詰まり、漏れ、噴霧不良といった症状が出てきます。
詰まりや噴霧不良はアイドリングや、走行時に顕著に症状が出ます。
 インジェクタより漏れがある場合エンジン停止後に残圧を保持出来ず、再始動の際に燃圧が十分に掛かるまでのラグが発生します。
 またインテーク内に漏れ出た燃料で始動が困難になる場合もあります。
 インジェクタの不良はノッキングの発生やエンジンブローに直接繋がります。
 気になる症状が有れば早めの点検をお勧めします。

  作業目安  :51,000~(プライマリーインジェクター交換)
  推奨同時作業:バキュームホース交換、エンジンハーネス交換、他

   3.点火系

 ロータリーエンジンはその特殊な構造上スパークプラグの負担が大きいです。
通常レシプロエンジンではスパークプラグの点火回数はエンジン回転数の1/2。ロータリーエンジンではその倍の
 点火数となる為、摩耗が早く定期的な交換が必要になります。走行状態により変動はしますが6000km~10000kmごとに点検、交換が必要です。
 また点火時の燃焼室形状が細長くなることから、燃焼効率を良くする為に1ローターにつき2本のプラグを設定しています。

  作業目安  : ¥11,600-
  推奨同時作業:圧縮測定、プラグコード、イグニッションコイル、他


Ⅲ.冷却系

 RX-7に限らずですが、冷却水路に樹脂部品を設定している車両は経年劣化による熱硬化で樹脂部分が破裂することが有ります。
 冷却水は常に爆発を繰返し非常に高温になるエンジンを冷却するという非常に重要な役割を担っています。
 トラブルを起こす前にしっかりと対策しましょう。

 1.エアセパレートタンク、ラジエータアッパータンクの割れ

 FD3Sは冷却水抽入口の他にエアセパレートタンク、ラジエータ上下タンクを樹脂製にて製造しています。
常時80度を超える冷却水が循環し、加圧されることにより樹脂部品は確実に劣化していきます。
また冷却水漏れに気づかず走行し続けるとオーバーヒートしエンジンにダメージを負ってしまうことも。。
 トラブルは急に起こります。事前の対策を心掛けましょう。

  修理の目安 :¥31,000~(エアセパレートタンク交換:弊社オリジナル商品使用)
         :¥142,000~(フルアルミラジエータ交換:弊社オリジナル商品使用)
   推奨同時作業:ヒーターホース、ラジエータホース交換、他

 


Ⅱ.ブースト不良

 シーケンシャルツインターボという複雑な機構を持つFD3Sはブースト系のトラブルでも原因が多岐に渡ります。
 また、中古車購入時からトラブルを抱え気付かずに乗っている方もしばしば。

 1.バキュームホース破れ、ヒビ、抜け

 FD3Sは無数のバキュームホースで各ソレノイドバルブ間、アクチェータ間をつなぎタービンの作動を制御しています。
 バキュームホースに異常があるとタービンをしっかりと制御できず、ブースト不調につながります。
また不具合箇所によりアイドリングのばらつきなどの症状が出ることもあります。
エンジン熱に長年晒されたバキュームホースは熱硬化などダメージを受けています。
修理はバキュームホースを徹底的に全交換。弊社では耐熱性、耐圧性に優れるシリコンホースを使用します。

  修理の目安  :¥49,000~
  推奨同時作業 :バキュームユニット、1wayバルブ交換、イグニッションコイル交換、他

  2.ソレノイドバルブ作動不良

 ブースト制御に重要な役割を果たすのがソレノイドユニットです。
4型以降のFD3Sはサージタンクの下にソレノイドバルブが7個セットになったユニットが存在しています。
このユニットを採用することによりバキュームホースの数を減らし、トラブルのリスクを減らしています。
 ユニット内のソレノイドバルブが故障するとブーストトラブルの他、フューエルセーフによりエンジンが吹けないなどの症状が出ます。

  修理の目安: ¥54,000~(4型~6型の車両)
  推奨同時作業:バキュームホース、1wayバルブの交換、イグニッションコイルの交換

  3.インテークパイプの破れ

 アイドリングは安定してる。エンジンの吹けも問題ない。。ただただブーストのかかりが悪い気がする。
 そんな症状の時にはインタークーラーパイピングの破れの可能性もあります。
 蛇腹の部分、ホースバンドの締込部など破れは無いですか??
 トラブルを起こす前に社外品のパイピングに交換することも立派な対策です。

   修理の目安 :¥20,000~


Ⅰ.足回り

 車両も古くなってくると車体や足回りなど各部からガタやきしみなどの音が出てきます。
 長年ハードに使用された車体や事故などによるダメージを受けた車両はボディのリフレッシュが必要ですが、
 ここでは経年劣化により比較的異音の出易い部位を紹介します。

  1.リアロアアームピロ、トーロッドガタ
 FD3Sは優れたハンドリングを得る為、純正で足回りにピロボールが採用されています。
ゴムブッシュと違いピロボールは入力に対し、たわみやよじれを起こさない為ダイレクトでレスポンスの良いハンドリングが可能になります。
しかし経年劣化によりボール部痩せてしまうとピロボールの良さを発揮できないばかりか異音、 ハンドリングがふらつくなどの症状が出始めます。
 発進時や車両が止まる瞬間、リア周りから「コトッ」と音出て無いですか?
 症状がひどくなる前に修理、対策をしましょう。

  作業の目安 : ¥64,000-(ロアアームASSY交換・片側のみ)
  推奨同時作業:トーロッド交換、アライメント調整、ハブベアリング交換、他


Ⅰ.エンジンオイル漏れ

 エンジンを動かす上で非常に重要な役割を担っているエンジンオイル。
いつも停めている駐車場にオイルシミは付いてないですか??
オイル漏れは地面を汚すだけではなく、エンジンにも悪影響を与えます。
また、漏れ箇所によっては車両火災に発展することも。
 異常を感じたら早めに点検しましょう!!

 1.リアステーショナリギア部のオイル漏れ
  エンジンとミッションの継ぎ目からのオイル漏れは無いですか??
 ロータリーエンジンはその構造上エンジン前後にステーショナリーギアが存在しています。
 経年劣化によりステーショナリーギア部のOリング、エキセン部のオイルシールが熱硬化しオイル漏れが発生します。
 部品代は数千円ですが、交換する為にはMT、クラッチ・フライホイールまで取り外す必要が有ります。
 FD3S以前のロータリーエンジン搭載車に非常に多いオイル漏れです。

  修理の目安 :¥46,000~
  推奨同時作業: クラッチ交換、フライホイール交換、PPF交換、他

 2.オイルパンからのオイル滲み
 通常エンジンの最下部にあるオイルパン。エンジンオイルを溜めておく他、オイルの冷却の役目も担っています。
ロータリーエンジン車両に限らずですがエンジンとオイルパンの継ぎ目からオイル滲み、漏れが発生します。
FD3S場合メンバーをずらす必要がある為、工賃は高めです。車両の構造により修理費用は大きく変わります。

  修理の目安 :¥43,000~
  推奨同時作業:オイルパンバッフルプレートの取付、他

  3.タービン付近からのオイル滲み、インテークからの滲み

 最高回転数10万rpmにも達するタービンですが、長年使用することによりオイルシールにへたりが出てきます。
ブレード軸より浸み出たオイルはインテーク側に漏れるとパイピングやインタークーラー内部に溜まり、各パイプの継目より漏れ出します。エキゾースト側に漏れた場合は排気熱により燃焼。マフラーより大量の白煙が出ます。
修理はタービン本体の交換となります。

  修理の目安 :¥265,000~(リビルトタービン使用時)
  推奨同時作業:ウォーターホース類、フロントパイプ、インマニガスケット(前期型)、他