
今回はD型での現車セッティングのご依頼。排気系を全て交換されており、たまにチェックランプも点灯するとの事でまずは点検から行いました。
セットアップされている商品だと今後もチェックランプP0420が点灯する恐れがある為、今回は非点灯するようにしました。

少し前までD型に使われているプログラムはスピードリミッターさえ外せず違うバージョンでしか対応できませんでしたが、プログラム自身も徐々にパラメーターも揃っていき、ほぼ必要としているところは触れるようになりました。
まだギア判定などファイナル交換した車両のメーターでのギア表示のズレはGR86/BRZはまだ対応しておりませんがこの辺りも今後対応されていくでしょう。

今回要望のあったスロットル関係やファーストアイドルの回転数の調整等多岐にわたり合わせて欲しい要望があり、一つずつ合わせ込んでいきました。
特にスロットルマップはD型になり、いわゆるアイサイトが付いているタイプとなり詳しくは記載出来ませんが、スロットル開度とアクセル開度の関係性のマップを触るとアイサイトエラーが出て、フェイルセーフモードに入ってしまいます。メーカーが安全性を第一に行なっていることなので当然ですが、セッティングする側からすると少々時間がかかる部分です。
無事にセッティングも煮詰め今回も無事終了。
今回もレーストラクションコントロールとecu connectをご購入いただきましたので少しアプリの説明を

このようにアプリ上で様々なことが管理でき、上からプログラム状態、任意のメーター表示機能、マップ切替、ローンチの任意回転数設定、そして今回インストールしているトラコンマップの効きを12段階で調整できるマップ、DTCコードの確認と消去等々行えるので、非常に便利です。

ログモード

任意メーターモード

代表的な感じで紹介しましたが、マップ切替も通常クルコンで操作しなくてもボタン一つで変更できるので便利です。
最後にセッティング終了したグラフは

赤線 ノーマル
パワー234.16PS/6940rpm トルク27.14kgm/3166rpm
水色線 セッティング後
パワー256.66PS/6942rpm トルク29.19kgm/4513rpm
と高回転型のセットアップになっております。
今回の条件は
温度15.8℃ 気圧1008.62mbar 湿度66.0%
2025-12-4白髭