
今回はいつも弊社で取り扱っているエキマニと違うメーカーのエキマニ装着車両のセッティングのご依頼。
いつも通りセッティング前の点検とユーザー様にはガソリン満タンで持ってきてもらいました。
このガソリン満タンについてですが、ダイナパックでセッティングを取る上で非常に重要で、動力ファンを前面に回していても走行風とは異なり、燃料タンク内の燃料温度の上昇によるセッティングのズレを出来るだけ解消したい為です。
最近ご依頼の多いファーストアイドルの回転数の調整も含め、無事にセッティングをしました。
今回の情報は、特に他社のエキマニとの違いの比較がメインとなります。

徐々に現車に合わし込み、最終下図となりました。
もちろんスロットルマップも定番のリニアタイプに変更済みです。これはGR86オーナー(BRZとは異なる)が良く依頼されるスロットルマップのリニア化も施工致しました。

オレンジ実線が今回の車両で、オレンジ点線がほぼ同じ仕様のエキマニのメーカー違いとなります。
ピークパワーは両車両ともほぼ一緒なのですが、3000から4000rpm付近と7000rpm以上での違いが見られます。

トルクグラフでもこの様な違いがあり、ビークトルクの位置が実線は4700rpm付近で、点線3100rpm付近となります。
トルクは両車両とも28kgmオーバーなのでほぼ一緒なのですが、エキマニの特性によりこの様な違いがあります。
どちらが良いか悪いかではなくユーザーが走るステージにより、エキマニを選んでいけば間違い無いかと思われます。

最終当該車両についてノーマルecuからの比較は、
赤線がノーマルECU
オレンジ線現車セッティングECU
242.27PS / 6227rpm
28.64Kg/m / 4661rpmとなりました。
2025.06.29 白髭